ドラフトで指名される社会人と高校生

ドラフト

プロ野球のドラフトで指名される選手は、高校生と社会人で多少タイプが異なります。まず、社会人の場合ですが、基本的には即戦力になることを期待して指名します。というのは、彼らは既に二十代半ばであることが多く、二軍でじっくり育てる時間がないからです。実際、高校生と比べれば体も精神も成熟しているので、ドラフト上位で指名されるような選手であれば一軍ですぐに通用することが多いです。

では高校生はどうかというと、即戦力を期待されるのは本当にまれです。甲子園でものすごい実績を残したか、あるいは獲得したチームの選手層があまりにも薄いという場合を除き、二軍でしばらく育てることを前提に指名されます。

また、高校野球の場合、エースで四番という選手が多く、甲子園ではピッチャーとして活躍していたものの、打者として指名されるケースもあります。社会人の場合、プロと同じくピッチャーとバッターは完全に分業制になっているので、ピッチャーが四番を打つことはまずありません。そのため、ポジションはピッチャーだけど打者として指名されるということもないのです。

そして年俸ですが、よほどの大物でない限り、ドラフト一位であっても学生は社会人よりも低く抑えられる傾向にあります。