高校野球で故障した選手が社会人チームに

故障

超高校球と呼ばれるようなピッチャーでも在学中に肩やひじを痛めてしまった場合、プロに進むのはかなり難しくなります。というのは、いつ治るのかわからず、もし完治したとしても元通りになるのかわからないからです。特に肩を故障した場合は復活するのが難しく、治療をして数年後に投げられればいいという考えでドラフト指名する球団はほとんどないでしょう。

では、高校在学中にけがをしてしまい、プロ入りを断念した選手はその後、どうするのでしょうか。学力があれば大学へ進学できますが、野球一筋でやってきたという選手の場合は社会人野球に進むことが多いです。社会人チームの強豪は半分プロ、半分アマチュアのような感じで、基本的には野球に力を入れますが、会社員としての仕事も行います。給料は会社員として支払われるのでプロのように何千万円も支払うことはありません。そのため、企業からするとリスク覚悟でけがをしている選手を獲得できるのです。もし、故障が直って元通りに投げられるようになったらラッキーだし、治らなくも社会人としてきちんと働いてくれれば問題ないというわけです。

選手からしても、もし社会人チームで復活できればまたドラフト候補になれますし、けがが治らなかったら会社員として働けばいいので将来は安泰というわけで、どちらにしても都合悪くはありません。